アジア経営論考(5)大企業が新興国で戦うには? ~意志ある異分子を変革の中心に~

日本の大企業は新興国で勝てない… 先進国の大企業が新興国市場で大きなシェアを獲得して成功するのは、なかなか難しいものです。日本でのマーケットシェアが大きな企業は、特にその傾向が強いように思います。日本での成功体験が社内での「正解」になってしまい、日本と新興国では違うことがたくさんあるにもかかわらず、

JTから学ぶ日系企業のグローバル化のあり方 Vol.2

人と組織のシナジーを生み出すには 駐在員は、現地側の上司が選ぶ? 森田:私は東南アジアを中心に、日系企業の現地法人の組織・人事面のサポートを行っています。そこで大きな問題意識を持っているのが、駐在員制度です。日本人駐在員はたいていの場合、3年ほど現地に駐在して日本へ帰っていきますが、3年程度で、慣れ

元P&G米国本社プレジデント兼アジア最高責任者桐山一憲氏に学ぶ グローバルで活躍する人材の育て方vol.3

”海外駐在体験で得たマイノリティへの理解と配慮” 前回はP&Gにおいて、ストレッチアサイメントがどのように徹底されているか、桐山氏ご自身の体験も含めてお伺いしました。 今回は、桐山氏自身のストレッチ・アサインメントであった海外での経験が、後にアジア最高責任者として活躍される桐山氏に、どのよう

日系企業のグローバル化における論点とアジアの海外現地法人の現状

はじめに この記事では、近年のグローバル化の流れの中で、今、東南アジアで何が起きているのか、また、本社サイドで何が起きているのか、基本的な論点についてお伝えさせていただきます。 私は、企業の人材育成のお手伝いを数多く手がけていますが、それにとどまらず、エンゲージメントサーベイ(従業員意識調査)や現地

幸福な国デンマークに学ぶ「働き方改革」

先日、デンマークを訪ねました。日本人は、勤勉であるにも関わらず、どうも幸せな働き方ができていないのではないかという疑問を持ち、世界的に幸福度が高いと評価されている北欧デンマークの秘密を知りたくなったのです。主なテーマは「生き方、働き方、学び方」という3つ。今回は、その中から、働き方についてお伝えしよ

アジア経営論考(4)地域戦略の「塔」構造~東南アジアでの戦略づくり~

地域単位での戦略づくり 様々な企業の「東南アジア戦略」について伺う機会がありますので、それらの経験を通じて考えてきたことについて、議論していきたいと思います。タイのチュラロンコン大学サシン経営大学院日本センターの藤岡資正先生も、地域戦略の重要性について語っていらっしゃいますし、私も様々な機会で一緒に

三菱商事 松田氏から学ぶ 海外現地法人の組織課題と成功の処方箋(1)

先日、三菱商事株式会社人事部グローバル研修・採用担当オフィサーの松田豊弘氏を講師にお迎えして、特別セミナー「三菱商事 松田氏から学ぶ 日系企業のグローバル化に向けた組織課題と成功の処方箋」(beyond global主催)を開催しました。 松田氏は三菱商事本社国際人材開発室、在香港グローバルヒューマ

高品質・低生産性-日本人管理職のマネジメントにみる日系企業の課題-

高品質・高信頼だが、低生産性の日本。要因はマネジメント能力?! シンガポールでタクシー運転手に「日本車に乗っているのね」と話しかけると、「reliable(信頼できるからね)」と返ってきました。海外に出ると、日本の商品やサービスが高く評価されていることに気付かされます。特に日本の製造業と建設業は、工

シンガポールの社員退職手続き

終身雇用・年功序列といった日本の伝統的人事制度はシンガポールではおおむね通用しません。つまり、社員の満足度を向上させなければ社員は退社(他社へ転職)しますし、逆に会社へ価値を提供できない社員は解雇となるのも当たり前という、ある意味で柔軟な雇用制度がシンガポールの特徴ですので、日本よりも社員の退社とい

オンラインコミュニティ―今、現れつつある新しい可能性

コミュニケーション世界の急速なグローバル化や人工知能(AI)をはじめとするテクノロジーの発展により、企業で求められる人材の質も大きく変化しています。現在、人間が行う仕事の多くが機械に奪われることが予測され、「人間にしか出来ない、または人間が優位性を発揮出来る仕事はどのようなものか」といった議論も活発